気のすむまでバケツ2杯分くらい

漫画の感想を書いていきます。主にBL 漫画 たまにBL 以外の漫画と小説も。

話せば長いふたりの話

 こめりさんの、はなせば長いふたりの話 の感想です〜。

話せば長いふたりの話【ペーパー付】 (arca comics)

話せば長いふたりの話【ペーパー付】 (arca comics)

 

あらすじ

「ハルちゃんと別れることになったら、俺生きていけないよ……下半身も」

同人作家とファンとして出会って以来、慎也と春彦は5年越しのラブラブな恋人同士。でも慎也が萌え系漫画家としてデビューし、春彦が証券会社で働きはじめてからはすれ違いの日々が続いている。慎也の作品も慎也自身もたまらなく大好きな春彦だけど、大事な日の約束をすっぽかされて遂に我慢の限界! 激おこで別れを切り出すものの、いつものように押し倒されたらすぐメロメロになっちゃって……。

オタクなふたりのラブ&エッチな波乱の日常

(RENTA!の内容紹介から引用してます)

 

感想

ネタバレ含むので未読方ご注意を〜

 

 「風花、つもりつもる」を読んで好きになった作家さんで、風花〜に続いてこちらを読みました。こめりさんの持ち味(?)の可愛らしい絵とほのぼの系のお話で、私が好きな系統であり、ものすごく安心して読める作品でした。ほのぼの系のBLって世の中に沢山あると思うんですが、何か展開に違和感があったり、キャラの性格や言動を好きになれないっていうのも、今まで色々読んできていくつかあったんですよね…。「話せば長いふたりの話」には、その違和感要素が全然なかった。風花〜の感想にも書いたんですが、キャラ同士の会話が自然で、テンポが良くて、生き生きしてるんですよねぇ。特に何か大きな事件が起きるわけでもなく、ゲイのカップルがケンカしたり仲直りしながら日々を重ねていく物語なんですが、ほんとに実際いそうだなぁっていう気がしてきちゃうんです。

特殊なところと言えば攻めの職業が漫画家ってところですが。これも、まぁ作者は漫画家ですし、仕事風景とか違和感あるわけない(笑)むしろ漫画家さんの生活という、自分の知らない世界をちょっと覗いてる感じで楽しかったです。

私が好きなシーンは、お盆の帰省後に慎也の締め切り前の漫画を手伝っている春彦が、学生の頃は良かったよなぁと言い出した辺りです。私もたまに思うので…だけど少し考えると、やはり大人になった今の方がいいなと思うので、2人に共感してしみじみしちゃいます。そしてその後に目薬差してる慎也くんがやたらイケメン…慎也は何気にイケメンって言われてる設定が好きです(笑)

あーこのカップルのお話をずっと読んでいたい。。

BLは2人がくっつくまでのドラマチックな展開のお話も好きなんですが、私はどちらかといとこういう、カップルのそれから…的なお話が好きなんだなと自覚しました。だから好きになったBL漫画の後日談をやたら読みたくなるんだな…。