ポルノグラファー
丸木戸マキさんのポルノグラファーの感想です。
正直な話、眼鏡キャラにあんまり惹かれないもので…
表紙見て、ちょっと敬遠してた漫画だったんですが、同じ作者さんの作品「アケミちゃん」がかなり良くて、同じ日にこの「ポルノグラファー」も購入してしまいました。
いやもうこの漫画、かなり面白かったです…!!!
予想しなかった方向へ進んでいくし…
これは感想を書かねばと!
あ、アケミちゃんの感想はまた後日書くつもりです。
まずはこちらから。
あらすじ
現実は妄想よりスゴイ。ポルノ作家と俺の“代筆”のお仕事。 大学生の久住(くずみ)は、ポルノ作家・木島(きじま)の腕を骨折させてしまい、口述筆記で代筆することに。仕事をはじめて数日。淫らな文章を読み上げる木島の声は久住の耳を責めたて、疼いた下半身は完勃ち状態に…。「抜いてあげようか? 口でしてあげる」からかわれた久住は、その日から木島で“エロい妄想”をするようになってしまい――? 純情大学生×思わせぶり官能小説家のお子様厳禁セクシャル・ワールド。
(amazonより引用)
感想
前半、これでもかというくらい卑猥な文章が出てくるんですが、
それをものすごい淡々とした表情で読み上げる木島がシュールすぎて読みながら笑いそうでした。
久住が聞いて完勃ち(笑)しても、すぐにそういう展開には持っていかずに、あくまで変人・木島先生に戸惑う久住…の図を崩さず、コメディっぽくテンポ良く物語が進んでいきます。
官能小説を口述筆記するという要素は面白いしもちろん大事なんですが、
この漫画のいちばんのメインテーマは木島の孤独さとか、突きつけられた現実に木島がどう答えを出すのか…っていう所な気がします。
だから前半部分はちょっとコメディっぽく笑いもあるけど、後半の核心に触れる部分はとってもシリアスでした。純文学小説家を目指していた1人の男の生々しい一生という感じ…結末の、木島がとった行動には切なくなります。
…にしても、木島が小説を書けなくなったのはちょっと城戸が絡んでそうですよね…?どうなんだろう??
まぁ本当に書きたかったものとは違うものを書いて生活していたのだから、遅かれ早かれ、こういう結末になってしまうのは仕方ないのかなぁ。
個人的な好みの話で申し訳ないんですが、城戸さんがけっこうツボでした。なんだかこの丸木戸さんの描くタレ目キャラが好きみたいで…(アケミちゃんの攻めといい…)
木島と城戸の、過去に何かあった感じを匂わせる雰囲気がすごく良かった。
むしろ、木島先生と城戸の間に起こった事を!!過去の話をもっと描いてくれ!!って思ってしまいました(笑)
でも木島、過去は確実に城戸さんのこと好きでしたよね??え??妄想しすぎか…??
まぁ城戸はさておき、木島はほんとに最後まで捻くれまくってて良かったです!
なんて完成されたキャラなんだろう…現実にいたらすごく嫌だけど!
最初に表紙の絵で敬遠してしまったけれど、今は眼鏡の木島が愛おしいです(笑)
…これ書いてる途中で知った事なんですが、
on BLUEにて、城戸×木島の過去編ストーリーが連載中らしいですね?!すごい読みたい!!コミックスとして纏められたらぜひとも読みたいです…!