気のすむまでバケツ2杯分くらい

漫画の感想を書いていきます。主にBL 漫画 たまにBL 以外の漫画と小説も。

コヨーテⅠ

 

コヨーテ I (ダリアコミックス)

コヨーテ I (ダリアコミックス)

 

 夜中に他の方のレビューを見てどうしても読みたくなって購入したのですが…

 まず画力が圧倒的すぎて一度本を(正確には電子書籍なのでスマホの画面を)閉じました。生半可な気持ちで読んじゃいけないなと思い(笑)

SF系のBLは食わず嫌いで…オメガバーズ設定も何なのか結局よくわかっていないんですよねぇ何回説明読んでも面倒くさくなってしまう。。

なのでこういう系統のBLはほとんど読んだ事がなかったし、

人狼×人間でマフィアが絡んできたりと、なかなか小難しい話なのかと思いきや、そうでもなかったです。

あらすじ

人間×人狼 運命に弄ばれた禁断の恋】
「男同士だろうが異種間だろうがどうでもいい」

人狼〉であることを隠しながら暮らすコヨーテは、バーで働くピアニスト・マレーネに会うたび口説かれる。人狼ゆえ彼と深く関わることを避けようとするが、ある日、前ぶれもなく初めての発情期がきてしまい、人の姿を保てずにいたところをマレーネに見つかってしまう。彼の誘いを拒もうとするコヨーテだが…。

(Renta!の内容紹介を引用してます)

 

感想

(ネタバレ含む場合があるので未読の方はご注意を。。)

 

人狼という種族の1人である受けと、敵対するマフィアの後継者である攻めの、ロミオとジュリエット的な恋…(というとなんだか薄い感想になってしまうけども)異種間であり更に敵対する関係っていうのが、切ないです。

攻めのマレーネはコヨーテが人狼であることに途中で気付きながらも、狙った獲物は逃がさない系でがんがん口説いていきます。

口説き方も外国映画を観ているような甘〜い文句なんですよね〜。でも全然違和感ない。欧米人風の容姿に描かれてるからそれくらい甘くてちょうど良いくらいに思ってしまいました。

対するコヨーテは、口数は少ないものの、体で示すタイプというか…

確実にマレーネに惹かれてるのに、それを抑え込んでいてその姿がもう既にエロいです。この漂うエロさは、ヨネダコウ先生の名作「どうしても触れたくない」の嶋くんに通じるものがあるような…天然の受け気質。。

娼館での展開は官能的でしたね…素晴らしかった!BLってすごいジャンルだなと改めて思わされました。

 

舞台となる街はヨーロッパ風に描かれてます。ちょっと昔のヨーロッパ風。服装なんかも、アニメのバッカーノ!とかの雰囲気に似てるのでイギリスっぽいかな?(もちろんSFなので何処というわけではないんですが)

画力も相まって、洋画を観ているような気になります。スマホっぽい端末やSNSなんて言葉も登場して、うーん、きっちり世界が造られててすごい!

でもこういった舞台や設定の重さに潰されてBL面での内容が薄くなる事はなく、2人を中心にしたしっかり濃厚なBLで、先程も書きましたがエッチなシーンも読み応えありますよ…!

 

続き物なので、二巻がとても楽しみです!

このまま2人はどうなっちゃうんでしょうね…明るい展開にはならなそうだなぁ。。