ネオンサイン・アンバー
今回は、おげれつたなか先生の「ネオンサイン・アンバー」です!
あらすじ
床ごと鼓動しているようなクラブで緒方(おがた)は、客のひとり、サヤと出会った。サヤはいつも違う女を連れた、アンバー色の肌をしたギャル男。正直、苦手なタイプだった。ところが、偶然サヤに金を貸し、お礼に手料理の朝食をおごってもらうことになる。真夜中に見る軽薄なサヤとはちがう、ていねいに作られた食事。緒方は加速度的にサヤに惹かれるが――。
「ごめん」というひとことが胸にささる、おげれつたなかの真夜中生まれの恋の物語!
(Renta!の内容紹介をそのまま引用してます)
感想
(以下、ネタバレを含む内容となってます。未読の方ご注意を)
舞台はクラブです。
私、クラブって行ったことないし多分この先も行かないと思うんですが、ビップとかお立ち台とか、ロッカーの鍵無くしたら5000円とか、へーこういう感じなのかぁふむふむと、新しい世界を覗くような気持ちでした。女性専用の席なんてあるんですね。
緒方はクラブのホールのスタッフなんですが、仕事中でもお客の女の子と飲んだりしてるっぽいです。ほ〜、そういうのもアリなんだな。
そうこの緒方が、けっこうイケイケなんですよね〜
のちに好意を抱いたサヤに対しても、かなりぐいぐいいきます。浴衣のサヤへの迫り方なんか半端なかったですねー。
そういえばおげれつたなかさんて、既刊のエスケープジャーニーでも受けがギャル男系だったしそういうキャラをお描きになるのがお好きなのかな…?
サヤは学生時代、イジメを受けた事をきっかけに、以来、人の顔色を伺うのが得意になってしまった過去を持つんですが、この設定切ないですね…。
人の表情に敏感なところが、緒方がサヤへ関心を抱くきっかけになるんです。
先程もちょっと触れましたが、緒方からのアプローチに対するサヤの反応がいじらしくてほんと可愛いかった…
ストーリーは王道といえば王道なんでしょうけれど、
良かった…!ほんとに良かった!幸せなって!!!って心から思うんですよ。
だから緒方がサヤに、「サヤが人を好きになるのはキモいことじゃない」って言ったとこ、泣きながら読んでました。
最後の方は緒方くんも表情豊かになって、
あ〜2人とも幸せそうで良かった。
補足•その他の見所
サヤの部屋が和室で、あの何も無い感じが良かったなぁ…ほんとにクラブに行く以外に、居場所を見つけられていない人なんだなっていうのをリアルに感じ取れました。
サヤと緒方以外の登場人物は顔が書き込まれていないんですが、
きっと、わざとそうしてるんでしょうかね。
メインの2人以外はあまり印象をつけないように描いてるのかも。
でも、サヤとLINE交換してたバーテンダーの彼は実は男性が好きなのかな…
って、顔が無くても十分私の印象には残ってますが(笑)